坐禅箴
(ざぜんしん)
仏仏要機、祖祖機要。
(仏仏の要機、祖祖の機要。)
不思量而現、不回互而成。
(不思量にして現じ、不回互にて成ず。)
不思量而現、其現自親。
(不思量にして現ず、其の現自ら親なり。)
不回互而成、其成自証。
(不回互にして成ず、其の成自ら証なり。)
其現自親、曾無染汚。
(其の現自ら親なり、曾て染汚無し。)
其成自証、曾無正偏。
(其の成自ら証なり、曾て正偏無し。)
曾無染汚之親、其親無委而脱落。
(曾て染汚無きの親、其の親無委にして脱落す。)
曾無正偏之証、其証無図而功夫。
(曾て正偏無きの証、其の証図ること無うして功夫す。)
水清徹地兮、魚行似魚。
(水清して地に徹す、魚行いて魚に似たり。)
空闊透天兮、鳥飛如鳥。
(空闊して天に透る、鳥飛んで鳥の如し。)